奈良県大淀町 教育研究会に参加して

2012年2月22日に大淀町町内の1中学校、3小学校の先生方約100名が参加された教育研究会(2年に1回開催)で神戸防災技術者の会と神戸クロスロード研究会が合同で「防災への備え~居安危思」と題して、「阪神・淡路大震災」から学んだことや「東日本大震災」の時の対応事例などを中心に先生方とともに意見交換をしました。
この会は2011年12月13日に奈良県小学校長会で奈良県下200名余の校長先生に伝承活動をしたことに引き続き第2弾として依頼を受けたものでした。
その際、今回は一方的な講演方式でなく、先生方がお互い議論をしながら、自ら考える機会となるような構成で進めるよう要望を受けました。
そこで、クロスロードゲームをアレンジして、ファシリテーター役のクロスロード研究会員が何時ものようにゲームを進めるとともに、コメンテーター役のK-TEC会員がパワーポイントを活用しながら通常より長めの伝承コメントを行う手法を採りました。
この様な両会の特色を生かしコラボする伝承活動をするのは始めて試みであるだけに、その雰囲気が上手く作れるか不安感を持ちながら始めた会でした。
年齢・性別・学校そして住まいが異なる5~7名の14グループ。イエス、ノウのカード出しの練習から笑いと拍手が沸きあがる雰囲気でスタート。先生方は始めての体験にも関わらずグループごとに交わされる熱心な取り組み。予想もしない発想からの議論。コメントに寄せられる鋭い視線。ついついあれも伝えよう、これもとかなり長くなる解説。
3問を全員で行うとともに、今後教室で、職員室でそして地域で活用いただけるよう各グループごとに先生にファシリテーター役を行っていただく練習も行いました。
瞬く間に2時間が経過し、何時ものように振返りシートの記載をお願いしました。
その中の主なご意見として、災害を自分のこととして捉えられた。災害時の考えの甘さへの反省。立場が変われば対応、対策が多様化することの気付き。災害の起きる前からの備え。児童への対応。地域の繋がりの大切さ。そして共通意識を持つためのクロスロードゲームの活用等々。
お褒めの言葉を多くいただいたのですが、それに甘んずることなく、小中学生の皆さんに災害に備える大切さを知った生活をしてもらうためには、先生方の力の大きさを感じるとともに一緒に進む大切さを改めて再認識する研究会でした。 (文責 N.K)

ooyodocyo

コメントは受け付けていません。