第6回「伝承活動をみんなで分かち合うための勉強会」の開催(2020年12月22日)

 第6回「伝承活動をみんなで分かち合うための勉強会」が2020年12月22日(火)18時30分~20時30分、こうべまちづくり会館3階多目的室にて予定どおり開催された。

今回の参加者は16名、災害廃棄物の処理と自衛隊の活動に関し、次の項目について学んだ。 

1.災害廃棄物の処理への対応

 ①処分量の推計        ②国の対応       ③処分の契約方式  

 ④他都市の支援        ⑤東日本大震災時の対応  

2.自衛隊の活動 

①自衛隊への出動要請     ②自衛隊の出動準備   ③近隣出動 

④活動状況(3つの救援活動) ⑤瓦礫撤去         ⓺自衛隊からの課題提起 

(感想その他)

・大災害が発生すると必ず問題になっているのが廃棄物処理であり、阪神・淡路大震災時よりは改善された点も多々あるであろうが、今でも被災地での苦労が続いている。今後も、災害廃棄物の処理は、災害時応急対応・復旧・復興に関し重要なテーマである。

・住宅の耐震補強を進め、倒壊家屋等を少なくすることが災害廃棄物の発生量そのものを減らす上でも重要であることを改めて感じる。焼却が必要となる木質系の廃棄物が減るだけでなく、アスベスト等の有害物の発生も防ぐことができる。それでも、南海トラフ地震のように津波を伴う災害では、廃棄物は大量に発生すると想定される。廃棄物に関する法律、手続き等、通常時の処理でも知っておくべきことは多々あるが、災害時にどうするかを地域防災計画等にどこまで詳しく記載できるか、難しい問題だと感じる。

・阪神・淡路大震災の際には、港湾の埋立地や埋立予定地等に震災瓦礫を受け入れたり、臨時の焼却施設を設けたりすることで急場をしのぐことができた。現在はそのような広大な空地や空間が見当たらない状況なので、事前の検討や計画的な対応がより必要と思われる。

・災害が発生するたびに、自衛隊の活躍については、新聞・テレビ等でよく目にするが、阪神・淡路の際の活動・活躍については、正確に知らないことも多く、今回の勉強会で教えていただくことが多かった。 

・災害時の初期対応は、自衛隊の出動の問題に限らず、阪神・淡路大震災以降、よく議論になり、国・県・市、それぞれで大きく改善されており、過去の大災害の経験が活かされていると思う。

・それでも、災害の規模・様態とも千差万別で予測も困難な状況の中、細かく検討すればするほど、次々と新たな課題も見つかり、どこまで対応するのかが問われる。そうした中で、やはり自衛隊の存在は大きく、実際の災害現場での臨機応変な対応を行う上で、自衛隊との連携・協力がとても重要であることが今回の勉強会でも強調されていた。

  


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