「東京都町田市における震災対策研修」に参加して

平成21年7月29日(水)の夏休みを活用して、東京都町田市において、災害発生時に避難所となる小中学校で先生と協力して被災者のお世話をしていただく、用務員や事務員、給食調理員、栄養士など200名に対して、午前・午後の2回に分けて防災研修会が開催された。

当会会員のN.Kが「阪神・淡路大震災時の街は・学校は・市民は」と題して、震災後のインフラや建物の被災状況、市民の救出や避難所での活動、そして避難所の運営や生活状況などをパワーポイントで当時の様子を再現しながら報告した。
当日は簡易トイレの組み立て実習も行われ、参加者は身体で覚えておかなければ実務で役立たないと熱心に取り組んでいた。
実習もあったことから、質疑の中でもトイレの様子を詳しく聞かせてほしいとの要望があり、被災者が避難所1箇所に数百から数千人にも上る中、水道が途絶したため下水道が機能せず、市民が苦労した実態を報告した。
また、町田市防災安全課から市としての震災への取り組みの報告、衛星携帯電話や災害伝言ダイヤル「171」の使用方法の実務の説明なども行われた。
なお、本研修は参加職員自らが実行委員会を作り、企画、準備、運営まで行っており、管理者である教育委員会事務局はむしろ裏方で彼らの活動を支援しているように感じられ、災害時第一線で勤務する職員の自覚と危機感の強さ、熱意を感じる研修会であった。
(写真説明:会場は学校合併校舎跡を暫定活用している「町田市教育センター」の講堂や教室で開催・簡易トイレ組み立ては,2回目の実習の成果もあり、わずか15分で完成・夏休みの1日を費やし、午前・午後に半数ずつ研修会場に集まる受講者)
(文責  片瀬 範雄)

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